dialect
Kansai dialect / Hakata dialect / Hiroshima dialect / Okinawa dialect… 日本語の方言
2021年7月 9日
日本語はその地方や地域により、さまざまな方言があります。方言で同じ言葉の発音や言い方がどのように変わるのでしょうか?今回は、買い物をする時に使う表現に関する日本各地の方言を紹介します。
1. いらっしゃいませ(irasshaimase)
「いらっしゃいませ(irasshaimase)」は、お客さんが来店した時に店員が使う基本の挨拶です。この表現は、数あるお店の中から、よくこの店に来てくれましたという歓迎の意味が込められています。「いらっしゃい(irasshai)」という言葉は、相手にこちらに来るように促す意味を持っています。それでは、各地方の方言をみていきましょう。
標準語
いらっしゃいませ
Irasshaimase
Welcome
名古屋弁
いりゃあせ
Irya ase
Welcome
愛知県は日本の中央に位置します。愛知県の中でも名古屋市を中心に話されている方言を名古屋弁といいます。
京都弁
おこしやす
Okoshiyasu
Welcome
京都府は世界的にも有名な観光都市です。京都弁は口調のやわらかさが特徴です。「おこしやす(okoshiyasu)」は「おいでやす(oideyasu)」より丁寧な言い方です。「おこしやす(okoshiyasu)」の「おこし(okoshi)」は、漢字で書くと「お越し(okoshi)」となり、「おいでやす(oideyasu)」の「おいで(oide)」は漢字で書くと「お出で(oide)」となります。「お越し(okoshi)」の方が「お出で(oide)」より、わざわざ来ているという意味を含んでいます。
讃岐弁
おいでまい
Oidemai
Welcome
香川県は四国地方の北東に位置しています。香川県はその昔、「讃岐国(sanuki no kuni)」と呼ばれていました。「讃岐国(sanuki no kuni)」で話されていた方言が讃岐弁です。
鹿児島弁
おじゃったもんせ
Ojyattamonse
Welcome
鹿児島県は本州最南端に位置しています。鹿児島県で話されている方言が鹿児島弁です。
2. いくらですか(ikura desu ka)
「いくらですか(ikura desu ka)」は、商品の値段を尋ねる時によく使われる基本的な表現です。丁寧に言う場合は「おいくらですか(o ikura desu ka)」となります。標準語で「いくら(ikura)」と言う言葉は、山形弁、大阪弁、広島弁、博多弁では「なんぼ(nanbo)」という言葉に変わります。
標準語
これはいくらですか?
Kore wa ikura desu ka?
How much is this?
山形弁
けんなんぼやっす?
Ken nanbo yassu?
How much is this?
山形県は東北地方の南西に位置しています。山形弁では、「これ」を「これ(kore)」ではなく「けん(ken)」と表現します。
大阪弁
これなんぼ?
Kore nanbo?
How much is this?
大阪は日本で2番目の都市です。大阪弁は「いくら(ikura)」と数量を聞くときに「なんぼ(nanbo)」が使われます。
広島弁
これなんぼ?
Kore nanbo?
How much is this?
広島県は中国地方の南部に位置しています。広島弁も大阪弁と同じく「いくら(ikura)」を「なんぼ(nanbo)」と表現します。
博多弁
これなんぼ?
Kore nanbo?
How much is this?
福岡県は九州地方の北部に位置します。元々は福岡県の博多を中心に話されている方言でしたが、現在では、福岡県全域で話されていると言われています。
沖縄弁
くれーちゃっさやいびーが?
Kurē chassayaibīga?
How much is this?
沖縄県は日本で最も南に位置する県で、多くの島で構成されています。沖縄弁は日本の中でも特に独特の方言を持っています。「これ」を意味する「これ(kore)」は「くれー(kurē)」と表現します。「ちゃっさやいびーが(chassayaibīga)」が「いくらですか(ikura desu ka)」を表しています。
[日本のことが気になる?一緒に日本語を学びませんか?]
3. これをください(kore wo kudasai)
「これをください(kore wo kudasai)」は、商品を購入する時に使う基本の表現です。お店の店員にあなたが購入したい商品を伝えたい時に使います。
標準語
これをください
Kore wo kudasai
I’ll take this.
津軽弁
こいづ、けらいん
Koizu kerain
I’ll take this.
青森県は東北地方の最北端に位置します。津軽弁は、青森県の中でも西の日本海側で話されている方言です。「これ」を意味する「これ(kore)」を「こいづ(koizu)」、「ください」を意味する「ください(kudasai)」を「けらいん(kerain)」と表現します。
新潟弁
これくんなせ
Kore kunnase
I’ll take this.
新潟県は北陸地方に位置しています。新潟県の越後平野は米の産地として知られています。新潟弁は、新潟市を中心に使われています。新潟弁では「ください」を意味する「ください(kudasai)」を「くんなせ(kunnase)」と表現します。
鳥取弁
これごしない
Kore goshinai
I’ll take this.
鳥取県は、中国地方の北東部に位置しています。鳥取弁は、主に鳥取市や鳥取県の東部で使われている方言です。鳥取弁では「ください」を意味する「ください(kudasai)」を「ごしない(goshinai)」と表現します。
長崎弁
これくんさい
Kore kunsai
I’ll take this.
長崎県は九州地方の北西部に位置しています。長崎弁では「ください」を意味する「ください(kudasai)」を「くんさい(kunsai)」と表現します。
4. ありがとう(arigatō)
「ありがとう(arigatō)」は、買い物を終えたお客さんが、店員さんに対してお礼を言う時に使える表現です。買い物以外でも感謝の気持ちを表したい時に、いつでも使える便利な言葉です。「ありがとう(arigatō)」をより丁寧に表現したい時には「ありがとうございます(arigatōgozaimasu)」と言いましょう。
標準語
ありがとう
Arigatō
Thank you.
秋田弁
おぎに
Ogini
Thank you.
秋田県は、東北地方の西の日本海に面する地域です。秋田県で話されるのが秋田弁です。
関西弁
おおきに
Ōkini
Thank you.
「おおきに(ōkini)」は、大阪府や京都府を中心とした関西地方で使われることの多い表現です。
宮崎弁
おおきん
Ōkin
Thank you.
宮崎県は、九州南部に位置しています。宮崎県で話されるのが宮崎弁です。
今回は買い物のシーンで使える日本語について、方言を中心に見てきました。日本語には、たくさんの方言が使われていますね。標準語が使えるようになったら、あなたが好きな場所の方言に挑戦してみませんか?
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